AIとの付き合い方を見直したら、「頼む」より「仕組みにする」でした
半年でClaudeとのやり取りは172回。振り返ると、誰にでも渡せる型が5つ見えてきました。同じお願いを2回したら「指示書」にして保存する。いまでは80個以上の指示書があり、毎晩22時にはAI自身がその日の使われ方を振り返る仕組みを回しています。経験は、言葉にして初めて意味を持つ。
講師・エンジニア/MBA/筋トレエンジニア
工業高校を出て、製造の現場から始まった私のキャリアは、エンジニア、ビジネススクールを経て、いま島根県益田市にあります。プログラミングと生成AIを教えるなかで見てきた「わからない」が「わかった」に変わる瞬間を、本の中でもつくりたい。そう思って書いた5冊です。

STORY
特別に頭が良かったわけでも、要領が良かったわけでもない。振り返ると、人生の分かれ道にはいつも誰かがいました。
旋盤の技術と、社会に出るための礼儀や考え方を熱心に叩き込んでくれた恩師に出会う。「自分を変えよう」と思った最初のきっかけ。
約2年半、検査業務を中心に働く。定年前の大先輩が、社会人としての仕事のあり方を教えてくれ、プログラミングの入り口も見せてくれた。
テックアイエスでさまざまな業種の人に出会い、「今の働き方以外の道もある」と知る。学ぶうちに、ほかの受講生の学習を自分から手伝うようになった。つまずいた経験をノートにまとめて渡し、喜んでもらえるのが純粋に楽しかった。これが今の活動の原点。
製造業からエンジニアへ転職。自分のスキルも考え方もまだ足りないと痛感する。勤めていた会社のM&Aを機に、会社の看板ではなく自分の名前で仕事をする道を選んだ。
上司の判断の理由がわからない。経営の共通言語を持っていないと感じて、MBAの道へ。飛び交う言葉の半分もわからないところから始め、「何にも染まっていないからこそ吸収できた」と振り返る。学生が運営するカンファレンス「あすか会議」の運営にも参加し、2026年にMBAを取得。
大学がなく、高校を卒業した若い人が街を出ていく。パソコン一つで働ける場所をつくれば、戻ってこられる人が増えるのではないか。大学院で学んだことを地域で徹底的に使ってみたいと考え、縁もゆかりもない土地に単身で移り住む。
研修や授業、セミナーで登壇する機会をいただくようになり、松江や出雲では新入社員向けの合同研修も担当。自分が講師として前に立っていることを、今でも不思議に感じているといいます。デジタル推進委員、島根県「こっころ」講師にも登録。
エンジニア仲間との会話から生まれた用語辞典を皮切りに、3か月で5冊を出版。
今ここに立てているのは、自分自身の選択と、周囲の方々のおかげ。 note「今に至るまでの道のり」より
BELIEFS
noteに書いてきた考えのうち、5冊の土台になっているものです。
AIは魔法の杖ではなく、頼んだ言葉の解像度でしか動けない鏡のようなもの。理解していないことは頼めないし、出てきた答えが正しいかも判断できない。AIはあくまでブースターで、エンジンの大きさを決めるのは人間自身。負荷を増やしても土台の筋力がなければフォームが崩れる、筋トレと同じだと考えています。
今の時代にプログラミングを学ぶあなたへ/AI時代に問われる、あなたの「器」と創造力
この考えから生まれた本 デザイン用語辞典 →
AIで浮いた時間に、また仕事を詰め込んでしまう。自分自身もそれを経験しました。浮いた時間は、振り返りや大切な人と過ごす時間に使ってもいい。何のために、誰のためにその力を使うのかを、そのつど問い直すようにしています。
この考えから生まれた本 AIで仕事が増えた人へ →
エンジニアを名乗りながら、コーディングそのものへの思い入れは強くない。そう正直に書いています。熱があるのは、要望をどう分解し、どんな言葉にすれば相手に伝わるのかを考えること。そして誰かが「わかった」に変わる場面に立ち会うことです。
この考えから生まれた本 つくる前に9割決まる →
内容は難しくないのに、言葉が壁になって本質が伝わっていない。そう感じて、高校の「情報Ⅰ」を漫画で学べる教材づくりにも取り組んできました。難しい言葉を、身近なたとえとセットで、物語として届ける。結局、面白くなければ学びにはならないと考えています。
この考えから生まれた本 漫画で学ぶ ITパスポート →
道具が便利になればなるほど、
使う人の基礎力が試される。
NOTE
本の裏側には、600本を超えるnoteがあります。考えや経験がよく表れている記事を選びました。
半年でClaudeとのやり取りは172回。振り返ると、誰にでも渡せる型が5つ見えてきました。同じお願いを2回したら「指示書」にして保存する。いまでは80個以上の指示書があり、毎晩22時にはAI自身がその日の使われ方を振り返る仕組みを回しています。経験は、言葉にして初めて意味を持つ。
人に仕事を頼めば、返事が来るまで少し休める。でもAIは数秒でボールを返してきて、最後には判断のボールが人間に戻ってくる。だから休む暇がなくなる。それでも「判断する」部分に人が欠かせないのは、人が最後の価値を持っているということでもある。教育はスキルから判断へ移っていくのではないか、と問いかけます。
AIは頼まれたことを一生懸命つくるけれど、頼まれていないことは「それらしく」埋めてしまう。うまくいったアプリには、コードを書く前に「誰の、何を、どこまで」が決まっていたという共通点がありました。漫画を入れた3つの理由と、AIと一緒に本をつくって実感したことも書いています。
周りは大手企業のマネージャーや起業家。場違いだと思われる不安もありました。でも何も知らないことが、理論をそのまま吸収できる最大の武器になった。上司や経営者の視界を疑似体験し、世代を超えた仲間と議論した2年間の体験記です。
学んだフレームワークを携えて移住したものの、待っていたのは「自分は思った以上に何もできない」という現実。不器用な自分を、地域の人たちが自然に支えてくれた。「稼ぐ」から「いただく」へ。お金と働き方の考え方が180度変わった一年の振り返りです。
初めての本は、エンジニア仲間との「デザインを言葉にできなければ、ものは出来上がらないよね」という会話から生まれました。Kindleで読んでくれている人がいると知ったとき、素直にうれしかった。原稿をつくり、仕上げ、世に出すという流れそのものが学びになったと書いています。
BOOKS
5冊ともKindle Unlimitedの対象です。会員の方は追加料金なしで読めます。Kindle版はAmazonの商品ページから無料サンプルも読めます。

AIアプリ設計/ハルトとミオ先生のAI実践
非エンジニアのためのAIアプリ設計
フルカラー漫画42ページ収録AIに頼めば、アプリは数分で動くようになりました。でも、申込者の名前を誰が見られるのか、誰がデータを消せるのかを決めないまま公開すると、事故が起きます。つくる前に決めることを「SAFE BUILD」という9つの視点に整理しました。
AIで初めてアプリをつくった人の「自分にもできた」という表情は、本当にうれしいもの。一方で、画面はできたのに、申し込んだ人の情報を誰が見られるのか決まっていない。そんな場面も増えました。足りないのはプログラミングの知識ではなく、「つくる前に決めること」を知る機会だと感じたのが出発点です。
漫画にしたのは、初めての人ほど自分がどこでつまずくかを知らないから。主人公のハルトに先につまずいてもらい、「あっ」という瞬間を本の中でもつくりたかった。この本は、企画・構成・確認を著者が行い、調査や下書き、漫画の制作に生成AIを使ってつくっています。
noteで全文を読む| 発売日 | 2026年9月27日 |
|---|---|
| ページ数 | Kindle版 198ページ/ペーパーバック 212ページ |
| こんな方に | 小さなお店や会社を営む方、学校や塾の先生、地域団体・NPOの事務局、業務改善の担当者 |

資格学習/フルカラー漫画
資格取得に必要な知識を完全攻略
Amazon ITパスポートの資格・検定 44位ハルトが地域AIサービス「まちサポAI」を作り、届け、守り、改善していく物語で、ITパスポートの3分野を学びます。経営戦略や法務から、データベース、ネットワーク、セキュリティ、プロジェクト管理、監査まで。用語の意味だけでなく、それが実際にどんな場面で使われるのかがわかります。
製造の現場からプログラミングを学び、ITの世界に入った著者が、講師として教えてきた経験をもとに漫画にしました。高校の「情報Ⅰ」を漫画で学べる教材づくりで確かめた「難しい言葉を、たとえと物語で届ける」やり方を、ITパスポートの全範囲に広げています。『つくる前に9割決まる』と同じ3人が登場します。
| 発売日 | 2026年9月28日 |
|---|---|
| ページ数 | Kindle版 416ページ/ペーパーバック 252ページ |
| ランキング | ペーパーバック、2026年10月12日時点 |

仕事術/AI仕事設計シリーズ
「できる」を「任せる」に変える30の仕事設計
AIで作業は速くなったのに、確認して、選んで、直して、また指示するうちに仕事が増えていく。原因は使い方ではなく、仕事が終わる流れを設計していないことにあります。仕事を「依頼・処理・確認・完了・記録」に分け、削除、単純化、定型化、委任、自動化の順に見直します。
効率化のつもりで道具を入れたのに、浮いた時間に新しい挑戦を詰め込み、気づけば以前より余白がなくなっていた。AIは数秒でボールを返してきて、判断だけが人に積み上がっていく。著者自身のこの経験と、同じお願いを「指示書」にして仕組みにしてきた実践が、この本のもとになっています。
関連するnoteを読む| 発売日 | 2026年7月19日 |
|---|---|
| ページ数 | Kindle版 98ページ/ペーパーバック 74ページ |
| 付録 | 仕事を渡す一枚シート、汎用の委任プロンプト、週15分の削減レビュー |

デザイン/設計語彙シリーズ
『いい感じ』を卒業し、使いやすさ・魅力・アクセシビリティを言葉にする232語
Amazon Webデザイン 54位AIで作ったものを見て「何か違う」と感じても、理由を言葉にできなければ的確な修正は頼めません。Web・UI・UX・ダッシュボード・データビジュアライゼーション・アクセシビリティの232語を整理し、制作やAIへの指示でどう使うかまで解説した辞典です。
きっかけは、エンジニアの仲間たちとの何気ない会話でした。誰もが自分でアプリを作れる時代だからこそ、デザインを言葉にできなければ、ものは出来上がらない。そこから、デザインやアプリ画面に関する言葉を一冊にまとめようと思い立ちました。本の内容をAIに渡して使ってもらうことも想定しています。
noteで読む| 発売日 | 2026年7月20日 |
|---|---|
| ページ数 | Kindle版 182ページ/ペーパーバック 140ページ |
| ランキング | ペーパーバック、2026年10月12日時点 |

絵本/3〜6歳
はじめての ITえほん
2026年10月4日発売の新刊「ピクニックの じゅんびを して!」うさぎのももちゃんにお願いされて、小さなロボットのぴこちゃんはきょとん。順番に並べる、くりかえす、天気に合わせて動きを変える。やさしい森の物語を読みながら、コンピューターにつながる考え方に親しめる絵本です。
プログラミングを「順番に考える力」として教えてきた著者による、3〜6歳の子ども向けの一冊です。指さしや手拍子で遊べるページを10ページ収録し、困ったときに大人へ相談するお話と、保護者向けの解説も付けました。
| 発売日 | 2026年10月4日 |
|---|---|
| ページ数 | 32ページ(表紙・裏表紙を含む) |
| 対象 | 3〜6歳の読み聞かせ |
Kindle Unlimited会員なら、5冊すべて追加料金なしで読めます。
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